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事故を起こしたらゴールド免許はブルーになる?|知らないと損する免許更新の仕組み
ゴールド免許とブルー免許の違いとは
まずは基本から確認しておきましょう。
- ゴールド免許は、過去5年間に無事故・無違反である人に交付される「優良運転者」の証です。更新期間が長く、講習も短くて済むなどメリットがたくさんあります。さらに、保険料の割引が適用されやすいなど経済的なメリットもあり、ゴールド免許を維持することは多くのドライバーにとって憧れでもあります。また、免許更新センターでの手続きがスムーズになり、講習時間も30分程度と短いので負担が軽いのも大きな利点です。
- ブルー免許は、過去に違反や事故による点数がついた人に交付されます。更新期間が短く、講習も長めになるのが特徴です。例えば、一般運転者区分であれば更新は5年ですが、違反を重ねると3年に短縮される場合もあります。講習も1時間以上かかることが多く、優良運転者に比べると時間的にも心理的にも負担が大きくなります。ブルー免許は「違反歴がある」という証でもあるため、ゴールドを目指したいと考える人が多いのです。
事故を起こしたら必ずブルーになるの?
実は「事故を起こした=必ずブルー」というわけではありません。大切なのは 交通違反点数がつくかどうか という点で、事故の内容や過失の程度によって扱いが変わります。例えば同じ物損事故でも、自分の一方的な過失でガードレールに衝突した場合と、駐車場で軽く接触して相手と示談した場合では扱いが異なることがあります。警察の現場処理の際に「違反」と判断されなければ点数は加算されませんし、保険会社の処理と免許の点数は直接は関係しないので注意が必要です。
- 点数がつかないケース:
物損事故だけで、信号無視やスピード違反などの交通違反がなければ、点数が加算されないこともあります。この場合は違反歴に記録が残らず、次回更新時もゴールド免許を維持できる可能性が高いです。たとえば、駐車中に軽くこすってしまったが警察に報告して処理しただけで違反扱いにならなかったケースなどが該当します。 - 点数がつくケース:
信号無視や追突事故、人身事故など明らかな違反がある場合は違反点数が加算されます。点数の内容によっては1点から大きく加算される場合まで幅があります。たとえば軽微な追突であれば2点前後ですが、重い人身事故になると一気に6点以上となり、免許停止や取り消しの対象になることもあります。このような違反点数がついた場合は、次回更新時に優良ではなくなり、ブルー免許へと切り替わるのです。
ブルーになる時、警察から連絡はあるの?
ここで気になるのが「ブルーになるときは警察から通知があるの?」という点です。答えは NO です。実際には、違反や事故による点数の管理はすべて免許センターのシステム上で行われ、本人に逐一通知が届くわけではありません。違反をしても、警察から「あなたは次回ブルーになります」と直接教えてくれることはなく、結果的に自分では気付きにくい仕組みになっています。
- 違反点数は運転免許センターのシステムに記録されますが、「あなたはブルーになります」という連絡は来ません。通知書や電話が届くことは一切なく、あくまでデータ上で管理されているだけです。そのため、自分で確認しない限り、今の点数や区分を知ることはできません。
- 実際にブルーになることが分かるのは、免許更新の案内ハガキを受け取ったときです。そこに「一般運転者講習」と書かれていれば、優良区分ではなくなり、ブルー免許になるということを意味します。また、更新窓口で手続きする際に、初めて講習区分や免許の色が確定するため、少しドキドキする瞬間でもあります。
自分の点数を確認する方法
「今の自分はゴールド継続?ブルー?」と不安になったら、運転免許センターで 運転記録証明書 を申請することで、自分の違反点数や記録を確認できます。この証明書は過去数年間にわたる違反歴や加点状況が一覧になっており、自分の現在の立場を客観的に知ることができる便利な資料です。特に、事故を経験したけれど点数が付いたかどうか不安な方にはおすすめです。
- 窓口で直接申請する方法のほか、郵送やネットからも申し込み可能です。ネット申込では、必要事項を入力すれば自宅に郵送してもらえるため、忙しい方でも簡単に利用できます。郵送の場合は数日から1週間ほどかかりますが、地方に住んでいて免許センターまで行けない人には便利です。窓口では即日交付されることが多く、すぐに確認したい方に向いています。
- 証明書を確認しておくと、次回更新時に慌てずに済みますし、自分の点数が分かることで今後の運転にもより注意を払えるようになります。例えば、あと1点で免停という状況がわかれば、より慎重な運転を心がけるきっかけにもなります。
まとめ|事故=即ブルーではない
- ゴールド免許は「過去5年間の無事故・無違反」が条件です。これは単に事故がなかったというだけでなく、スピード違反や駐車違反などの小さな違反も含めて一切ない状態を指します。条件を満たしていれば、免許更新時にゴールドが維持され、更新の手続きや講習の負担も少なく済みます。
- 事故をしても点数がつかなければ、次回もゴールドの可能性があります。たとえば軽微な物損事故で過失がなく、警察に報告はしたものの違反点数が加算されなかったケースでは、ゴールドを維持できることが多いです。
- 点数がついた場合は、次回更新時にブルー免許になることになります。加算される点数は事故や違反の内容によって異なり、少ない場合でも優良運転者の条件を満たせなくなるため、ブルーへ切り替わってしまいます。
- 警察から「ブルーになります」という通知は来ないので、自分では分かりにくいのが現状です。更新の案内ハガキや運転記録証明書でしか確認できません。
- 気になる場合は運転記録証明書をチェックするのがおすすめです。証明書を取得しておけば、自分が今どんな状況かが客観的にわかり、次回更新への心構えにもつながります。場合によっては免許更新の時に初めて知って驚くこともあるため、事前に調べておくと安心です。
ワンポイント
「事故=即ブルー」ではないことを知っておくと、不安が少し和らぎます。大事なのは普段から安全運転を心がけること。ゴールド免許を継続できるよう、今日から意識してみましょう✨